住み慣れた我が家で長く住みたいと考える人は少なくないが、そのためには遅かれ早かれ「リフォーム」が必要になる。
リクルート住まいカンパニーがリフォーム(300万円以上)を3年以内に実施した826人に調査したところ(2017年)、平均費用は610万4000円だった。
生活の基盤となる住まいにかける費用だけに決して安くはない。そこで大切なのは、「いつ」リフォームするかを見極めることだ。住宅ジャーナリストの山下和之氏が指摘する。
「ローンを借りてリフォームするなら返済を含めて現役時代に行なうといいでしょう。リフォームローンは10年が基本のため、定年から逆算すると50~55歳までの借り入れが目安になります」
リフォームローンは基本的に無担保ローンであり、住宅ローンより金利が高くなる。
「金利2%ほどが相場で、500万円の10年ローンを組むと毎月の返済が5万5000円近くなる。リタイア世代には大きな負担になります」(山下氏)
そもそも定年後はローンが組めないケースも少なくないので、定年前から動き出すメリットはありそうだ。