1年のうち1~3月が電気代がもっとも高くなると言われているが、たしかに寒い冬場はエアコンを筆頭とする暖房器具をフル稼働させがち。それでも、ほんのわずかな工夫をすれば電気代をグッと節約することが可能だ。その節電方法を専門家に聞いた。
違うタイプの暖房器具を組み合わせる
エアコンとファンヒーターを同時に使っている人は多いだろうが、コレはNG。暖房器具は「タイプ」によって使い分けるべきと指摘するのはオールアバウト家電ガイドの戸井田園子さんだ。
「暖房器具には、空間全体を暖めるものとしてエアコンやファンヒーターのように温風で暖めるタイプ、オイルヒーターや床暖房のような風がでないタイプ、そして体を直接温めるタイプとして、ホットカーペットやこたつがあります」
タイプが異なる暖房器具を組み合わせると、最も暖房効率がよくなるという。
「たとえばエアコンで全体の室温を調整して、ホットカーペットで体を直接温めれば、それぞれの温度設定を抑制してトータルの光熱費を下げられます。エアコンの設定温度を23℃にしているなら、ホットカーペットを併用することで、エアコンの設定温度を20℃にしても快適にすごせるはず。これで、1か月200円程度の節約につながります(*注)」(戸井田さん)
【*注:エアコン4.0kW・ホットカーペット2畳用の1/3面を中温で使用、1日8時間併用した場合】
石油ファンヒーターとこたつ、ガスファンヒーターと電気ブランケットなども効率のよい組み合わせだ。