いよいよ3月、1年で最も株主優待が集中するシーズンだ。優待投資家にとっては、今年はどんな優待を取りに行くか、計画するのも楽しいだろう。この記事では優待の中でも人気の高い「飲食・食事系」の中から、30万円までの資金で投資できる注目の銘柄を紹介する(株価や投資額はいずれも2月下旬時点)。
使える店や種類が圧倒的に多いのが、ゼンショーホールディングス(7550)だ。牛丼の「すき家」のほか、回転寿司の「はま寿司」、ファミリーレストラン「ココス」、サラダバーで野菜もたっぷり取れるハンバーグレストラン「ビッグボーイ」などがある。最低単元の100株では年間で2000円分の食事券だが、500株なら1万2000円になるなど、単元数が増えるとさらに有利になる。市場環境を見ながら買い増していく楽しみもありそうだ。
アトム(7412)は10万円以下で手軽に投資でき、年間で4000円分の優待が受けられるとあって、優待利回りはピカイチ。食事券ではなくポイントカードを使うしくみで、1円単位で利用できる。イタリアンレストランの「ラパウザ」や居酒屋「NIJYUMARU」などのほか、「北海道」など親会社のコロワイドの店舗でも使えるので、利用範囲はかなり広い。
ラーメンチェーン「幸楽苑」を展開する幸楽苑ホールディングス(7554)の優待は、2000円分の食事券だ。2017年にはペッパーフードサービスと「いきなり!ステーキ」のフランチャイズ契約を交わしており、幸楽苑HDが運営する「いきなり!ステーキ」店舗でも使える。2018年2月時点では福島県のみで展開中だが、3月には宮城、埼玉、神奈川の出店も予定しており、今後増えていくことは十分期待できそうだ。