株主優待には興味があるが、欲しいものとは微妙に違う……。そんな不満を感じている人はいないだろうか。そういう投資家に向いているのが、近年増加傾向にあるカタログギフト優待だ。バリエーションや選べる品数には各社で差があるが、グルメ商品を中心に企業によっては雑貨なども選択できる。また、毎回異なる品物を選べるので飽きる心配がないうえ、一定期間以上の継続保有でカタログの内容がグレードアップするケースや、高い配当利回りを維持する企業もあり、長期で保有する楽しみが大きいのがメリットだ。
総合リースのオリックス(8591)は、全国の取引先が扱う商品を厳選したオリジナルカタログが贈られる。3年以上継続保有で内容がグレードアップするうえ、配当利回りも3%超と長期保有に向く銘柄。優待愛好家の多くが保有する定番の優待銘柄のひとつだ。
カタログギフト優待はコストもかさむことから年1回とする企業がほとんどだが、日本管財(9728)は年2回送ってくれる貴重な銘柄だ。しかも3年以上継続保有すると2000円相当のカタログギフトが3000円相当に増額されるので、こちらも長期保有が有利となる。
KDDI(9433)は、同社が展開する物販サービス「au WALLET Market」で取り扱う全国47都道府県のグルメ品から選択できるカタログギフトだ。5年以上継続保有すると額面が3000円から5000円に増額され(100株保有の場合)る。配当利回りも3%超と、保有する楽しみが大きい。