米ドル円相場が円高方向に進行していることで、大幅下落を予測する声も聞かれるようになった。今後のドル円相場において、意識すべきポイント価格はいくらなのか? FX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。
* * *
個人、大口含めて、全世界のトレーダーの半数は「ファンダメンタルズ分析」を軸にトレードを行います。私の印象では特に男性の方が「こういうことが起きたから上がる、下がる」というように考えながら、ファンダメンタルズ分析を軸に理屈で相場を見る傾向にあるように思えます。
そして「ファンダメンタルズ分析」を軸にトレードを行う方々は、何か先の読めない問題が起こるといったんトレードをやめて様子を見る傾向があります。
例えば今、日本では森友学園問題が騒がれています。また、海外に目を向けると、米中貿易戦争に突入しており、その行方も不透明な状況です。いずれにしてもあまり良い材料が見当たりません。
こういった状況下においてトレードを一時的にお休みするトレーダーも少なくないように見受けられます。こうしたことが、モタモタした相場展開が続く1つの要因になり得ます。
また、3月は日本の多くの大企業が決算月を迎えるため、4月中旬あたりまでは大口が新規でどんどん入ってくるということが基本的には見受けられず、こちらも相場がモタモタ動く要因の1つになっています。