9月末は株主優待の権利確定日が集中する時期。この日に株主になっていないと、株主優待をもらうことはできない。では、お得な優待銘柄にはどんなものがあるのか。経済アナリスト・森永卓郎氏が、日常生活で役に立つ「買い物系」株主優待の注目銘柄を紹介する。
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買い物系では、まずは家電量販店のノジマ(ジャスダック・7419)とビックカメラ(東証1部・3048)が注目です。ノジマは7万円弱の投資額で、半期毎に1万円分、年間2万円分の割引が受けられ、しかもインターネット通販でも利用できます。同業他社に比べて配当利回りも優待利回りも高く、私は家電製品の周辺機器などの購入に活用し、重宝しています。
ビックカメラも、コジマでも使える利回りの高い優待買い物券がもらえます。ビックカメラの場合、単元株(100株)保有が最も効率がよく、1年以上の長期保有者には優待券が追加でもらえることが特徴です。
パルコ(東証1部・8251)は、パルコカード(クレジットカード)の発行を受けると5%引きで買い物ができ、半期毎に映画鑑賞券2枚などがもらえます。自動車用品チェーンのオートバックスセブン(東証1部・9832)は、単元株(100株)保有で半期毎に、1ポイント1円としてグループ店舗で買い物に利用できる優待カード(3000ポイント)がもらえます。カー用品だけでなく、修理や車検などにも使えるので、車によく乗っている人なら注目でしょう。
日頃からドラッグストアで頻繁に買い物をする人なら、スギホールディングス(東証1部・7649)は投資の価値ありだと思います。スギ薬局グループ全店舗の商品が5%引きとなる優待カードがもらえるので、スギ薬局を利用している人には非常に大きなメリットがあるはずです。
※マネーポスト2014年秋号