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大塚商会(4768):ストックビジネス拡充に期待、株価も上昇

大塚商会(4768)市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 国内最大級のソリューションプロバイダで、ハードウェアの販売から、システム開発、保守、サプライ用品の通販など、一貫して提供しています。オフィスに必要なすべてを一貫提供できる総合力と、直販による営業力を掛け合わせ、新規顧客開拓やニーズの掘り起こしで成果を出しています。1999年からは「たのめーる」による顧客層の拡大に成功し、リアルとネット両方向から顧客をキャッチすることができています。

 典型的なストックビジネスある複写機ビジネスで成長を遂げた同社は、最近「たよれーる」という支援サービスを新たなストックビジネスとして育成しています。パソコンやサーバー販売に絡めてサポートサービスを提案することでストック収益を得ていこうとする狙いです。ストックビジネスはすでに売上の4割を占めていますが、たよれーるの成長によって、今後さらに拡大することが見込まれます。ストックビジネスをコアとすることから、安定した利益成長が期待できると思います。

注目ポイント

 足元では、人手不足を背景とした企業のITニーズの高まりを受け、業績が好調に推移しています。17/12期は最高業績を達成しましたが、18/12期も、パソコンなどの入れ替え需要、働き方改革や生産性向上、コスト削減といった企業ニーズの高まりを追い風に、引き続き好調な業績推移が期待できると思います。

 財務面も健全で、ROEも改善が続いている好ファンダメンタルな企業です。

 PERは30倍程度ですが、堅調な利益成長が続いていることや、社会的ニーズを反映できる将来性を加味すると加熱しているとは言えない水準だと思います。ちょうど50日移動平均線にタッチしているので、反発したら上昇トレンドの継続が確認できると思います。

・全国109万社の企業と取引実績を持つ国内最大級のソリューションプロバイダ
・典型的なストックビジネス複写機ビジネスで成長
・ストックビジネス売上は全体売上の4割に成長
・総合力と営業力を掛け合わせた提案でクロスセルが実現
・営業力:自社内で働き方改革を実践し、ノウハウを顧客に提案
・事業環境:働き方改革、生産性向上、コスト削減へのIT活用ニーズ拡大
・17/12期:8期連続増収増益、過去最高業績を更新
・18/12期も過去最高益更新の見通し
・「たのめーる」利用者数、登録口座、売上順調に増加
・「たよれーる」で新たなストック収益の確保へ
・バランスの良い顧客構成:大企業の増加により収益向上
・財務内容健全:自己資本比率56%、実質無借金経営、ROE改善続く
・株価50日線で反発したら上昇トレンドの継続を確認

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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