住まい・不動産

「住みたい街」ランキング急上昇の「舞浜」、夢の国の側に住む現実味

「舞浜」の由来は「マイアミビーチ」から

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが発表した「関東 住みたい街ランキング2018」で、前年度の63位から30位に急上昇した「舞浜」(千葉県浦安市)について、ライターの金子則男氏が解説する。

 * * *
 首都圏の中でも、かなり特殊な立ち位置にあるのが、今回取り上げる舞浜です。言わずもがなですが、この駅は東京ディズニーリゾートである東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(以下「TDR」)の最寄り駅(ディズニーリゾートラインを除く)。計画段階では駅名にも「ディズニー」の文字が入るはずでしたが、土壇場で米ディズニー側から断られたのは、知る人ぞ知る悲しい歴史です。「舞浜」という地名は言わば造語で、「マイアミビーチ」がその由来となっており、「舞→マイ」「ビーチ→浜」で、舞浜になりました。舞浜と言えば、誰もがランドを思い浮かべるでしょうが、駅北側には住宅街が広がっています。

 交通状況は京葉線の一択で、特急列車や通勤快速は停まりません。東京駅まではわずか16分ですが、終着駅・東京の京葉線ホームは乗り換えが超不便なので要注意。山手線や中央線に乗り換えるには15分は見たほうが良いでしょう。また、風に弱い京葉線が強風で止まってしまった場合、“陸の孤島”と化し、東京メトロ・東西線の浦安駅や南行徳駅までバスで移動することになります。バスやタクシーを待つ人で、駅前はカオス化します。

 道路状況は、駅の真ん前に国道357号線と首都高速湾岸線が通っており、東京方面、千葉方面とも移動は便利です。橋を渡って都内に入ればすぐに環状七号線があり、浦安方面や新浦安方面など、全般的に道幅は広いので、首都圏の中では運転はしやすい方です。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。