電気料金、ビール、ワイン、納豆、ヨーグルト、菓子…など、様々なものが値上げしたこの4月。なかでも、特にインパクトが大きかったのが牛丼チェーン・松屋の値上げだ。
松屋は原材料価格と人件費の高騰を理由に、4月3日から多くのメニューの価格を改定。『牛めし』並盛は290円から320円に、『牛めし』大盛は390円から430円に、『牛めし』特盛は500円から550円にそれぞれ値上げしている。定食メニューでも『牛焼肉定食』が590円から600円に、『カルビ焼肉定食』は630円から650円に値上げした。
また、首都圏の松屋で販売されている『プレミアム牛めし』については、並盛の380円は据え置きだが、大盛は520円から530円に、特盛は630円650円に値上げとなった。
「牛丼チェーン大手3社の価格を比べると、『すき家』の牛丼並盛が350円、『吉野家』の牛丼並盛が380円。松屋は値上げしても、まだもっとも安い状況です。むしろこれまでの280円という価格設定が安すぎたくらいといえるでしょう」(外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏)
松屋の牛めしや定食の値上がりを嘆く消費者が少なくないのは事実だが、一方でネット上ではこんな声も多い。
〈松屋の復刻チキンカレー、傑作感ある。〉
〈松屋のゴロゴロチキンカレーは鶏肉たくさんでたべごたえあった〉
〈ごろごろチキンカレーを食べようと松屋に行ったら完売で悲しい思いをした。〉
〈松屋のゴロゴロチキン煮込みカレーなんかすげー美味かった!カレールーがいい感じの旨味!!〉
値上げとなった4月3日から期間限定で販売されている『ごろごろ煮込みチキンカレー』(並590円、大盛690円)が大人気となっているのだ。
「ごはんにルーがのって出てくる通常のカレーではなく、まさにゴロゴロとしたチキンがたっぷり入ったルーが別盛りで出てくるカレーです。とにかく具が多いのが特徴で、カレーというより“シチュー定食”に近い感覚でもあります。昨年も限定メニューとして発売され、好評だったものが復活した形です」(小浦氏)