転職やリストラなどで失業給付を受け取る場合、会社から受け取る離職票をよくチェックしたほうがよい。社会保険労務士の稲毛由佳氏が解説する。
「倒産や退職勧奨など、『会社都合』で退社した場合は、失業保険の給付日数が最大240日まで長くなります。
しかし、退職勧奨があったのに書類上は『一身上の都合による退職』などと記載され『自己都合』扱いになる(給付日数は最大150日)ケースがあるので、注意が必要です。離職票に書かれた退職理由の内容で、会社側の意見と食い違いがある場合、ハローワークに申し出れば確認作業をしてくれます」
失業給付の額は「離職前6か月間の賃金合計額」が多いほうが高くなる(上限あり)。有給休暇が残っているからといって退職間際に消化すると、残業代が入らないので賃金合計が減る。
「失業給付を受けながら仕事を探すと決めている人は、最後まで残業したほうが得。有休は退職半年前までに消化しましょう」(同前)
※週刊ポスト2018年5月4・11日号