行楽日和が続くこの時期、親世代から孫世代まで、みんなでレジャーを楽しもうと思った時に知っておきたいのが「シニア割引」だ。最近では、50代から使えるものも増えており、その使い勝手も広がっている。
「今、日本の人口の3割近くが65才以上です。50代のミドル世代も合わせると、その数は人口の半数以上にのぼります。企業はお金にも時間にも余裕があるこの年代の財布のひもをゆるめてもらおうと、競うようにしてシニア割引を提供しています」
とは、シニアライフアドバイザーの松本すみ子さんだ(「」内以下同)。だが、本誌・女性セブンのアンケート(*)では、シニア割引の利用者は約3割と普及率はまだまだ低い。
【*セブンズクラブ会員(全国の20~80代男女)の586名が回答(実施期間2018年4月3~11日)】
「“面倒”“年会費がかかる”などの理由で敬遠されがちですが、年会費がかかっても割引率が高いので1回で元が取れるケースも多いんです。私の場合、国内出張のたびに、シニア割引のあるJR東日本のクレジットカード『大人の休日倶楽部』を活用。新幹線代だけで年間10万円は節約していることになります」
また、「同伴者割引を設けているシニア割引も多く、親世代と出かければ、家族までお得に」なるという。
本誌読者にシニア割引を使った体験談を聞いたところ、展覧会では「入場割引のある展覧会で、スタンプラリーに挑戦。グッズまでもらえた!」(71才・主婦)、映画では「同伴者も割引になるので、夫との映画デートが増えました」(59才・パート)、旅行では「出不精だった母が旅行に行くようになり、明るくなりました」(41才・会社員)、ホテルビュッフェでは「たくさん食べられてお得です」(69才・主婦)…など、様々な声が寄せられている。
このように、お得なだけでなく、家族の絆まで深められるのがシニア割引の醍醐味と言えるだろう。
※女性セブン2018年5月10・17日号