2018年のGWは最大で9連休になるケースもあるなど「カレンダー的には良かった」と感じた人も少なくないかもしれない。だが、こうした大型連休を楽しんでいる人がいる反面、同期間中でも働き続けている人がいるという事実も忘れてはいけない。そうした働く人の存在によって、楽しさを味わえるという側面もあるのだ。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、今回のGW中にそうした人々への感謝をしみじみ感じ入ったという。
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GW開始の4月30日は知り合いの結婚式があったため金沢へ行きました。通常GWを含めたホリデーシーズン、私自身は毎日ニュースの編集業務があるので休むことは普段はありません。ただ、この日はさすがに結婚式で編集作業ができないため、弊社の唯一の従業員であるY嬢にニュースの入稿を頼んだら快く受けてくれました。彼女が仕事してくれたことも含め、新幹線、ホテル、結婚式会場、そして金沢駅前の商業施設での映画鑑賞などなど、金沢の休日を楽しむことができました。いずれも連休中に働く人々がいるお蔭によるものです。
こうした休みの日の各地の盛り上がりについて、私たちは「自分自身の体験」に加え、「メディアによる報道」により実感する&知ることができます。現地で娯楽が提供されるのも各種施設で働いている人がいるため。そして、報道で知ることができるのも、報道機関で取材したりスタジオからニュースを伝える人がいるからに他なりません。旅行に行かないまでも、「休みの日だからパーッと豪華に外食するか!」みたいなことを考えて飲食店に行った場合、その日に働いている人がいるからおいしい食事を楽しむことができるわけです。
こうしたことを書くと「商売だから当たり前だろ」やら「その日は休日手当がついているんだから特段感謝する必要はない」「その日に仕事を入れるも入れないも自己責任だろ、いちいち感謝してるんじゃねぇ、ボケ」といった感想がツイッターで書き込まれるのも常です。