日本経済新聞が2月に発表した「第14回日経金融機関ランキング」によれば、顧客満足度で初の首位となったのは、みずほ信託銀行。三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクは、どこもランキングのベスト10内に入っていない。
メガバンクの定期預金金利は横並びで、わずか0.01%にとどまるが、地方信金や地銀、ネット銀行などメガバンクの10倍どころか30倍以上の高金利を掲げる金融機関もあり、各行が顧客獲得にしのぎを削っている。
一方で、ユニークなアプローチで顧客を獲得する銀行もある。
例えば、静岡県のスルガ銀行は、預け入れ金額に応じて、定期預金の利息のほかに、ジャンボ宝くじを年3回もらえる『ジャンボ宝くじつき定期預金』を用意。同行は、当たりが多く出ることで知られる西銀座チャンスセンターで購入し、1等1億円が2本出たのを筆頭に、これまで高額当選を多く出しているという。
東京の城南信用金庫の懸賞金付き定期預金『スーパードリーム』も、最高100万円の賞金や、東京宝塚劇場ペアチケットなどの豪華賞品が当たる人気商品だ。
高知銀行のネット支店「よさこいおきゃく支店」も、その名に負けずユニーク。『土佐からの便り定期』と銘打ち、預金額に応じて年2回、地元の名産品を送るサービスが付いた定期預金を提供する。
「預金額300万円と500万円の2つのコースがあり、期間は3年。土佐牛やかつおのたたき、地酒など山海の幸が満載のカタログから好きなものを選べるんです。毎年楽しみです」(利用する40代主婦)