企業概要
フードコートから、居酒屋、ディナータイプのレストランまで様々な業態の店舗を企画・開発し、直営展開する外食企業です。ショッピングセンターのフードコートやレストランの運営を中心に、M&Aで得た居酒屋やカフェなど幅広い業態を展開しています。
同社は、「マルチブランド・マルチロケーション戦略」という、集客力の高い好立地をターゲットに立地や顧客属性に合わせた業態開発を得意とし、商業施設などへの出店によって成長を遂げ、2010年頃からM&Aを通じて成長性のある業態を取り込む」「グループ連邦経営」を成長戦略に、繁華街及び駅前(SFP)やロードサイド(KR)での出店を加速させています。商業施設中心の出店ポートフォリオから、現在ではバランスが取れ、事業基盤が強化されただけではなく、リスク分散も図られた事業体となっています。業態に加え、立地も多様化したことにより、今後の出店機会の可能性の高まりが期待されます。
注目ポイント
19/2期の業績は、前期出店分の通年寄与や当期出店寄与により増収増益の見通しとなっています。前期から新規出店を抑えて、既存店強化など投資効率を考えた取り組みを行っていることから、既存店売上が微減収の見込みとなっています。この点、店舗を広げるだけではなく、投資効率を考え整理をしながら事業成長を目指している、ということが今後の/成長を占う上でより重要かと思います。
18/2期にもM&Aや新規業態を開発・展開し、順調な出だしを確認できたことも今期の成長に期待できるところだと思います。
株価は急騰後も大きく売られることなく推移しており、長期で見るとカップウィズハンドルの形となっています。ここで反発を確認できたら、購入を検討するのもいいかと思います。
【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。