全国には様々なラーメンチェーンがあるが、その中でも「味集中カウンター」という独自のシステムで人気なのが『一蘭』だ。
福岡市内で営業されていた屋台のラーメン店を元祖とするといわれている一蘭。1993年に現在の一蘭の第1号店が福岡市内にオープンされ、今は全国で約80店舗が営業している。カウンター席は両サイドの衝立と前面のすだれで全体が覆われており、1人だけの空間で、ラーメンを集中して食べられるようになっている。このカウンターは「味集中カウンター」と名付けられ、特許も取っている。
メインとなるメニューは『ラーメン』のみ。価格は店舗によって違うが、790円、もしくは890円。「替玉」190円、「たまご」130円、「のり」120円などのトッピング・サイドメニューがある。
ラーメンの味や具材の量は、カウンターにあるオーダー用紙で指定。「味の濃さ」「こってり度」「にんにく」「ねぎ」「チャーシュー」「秘伝のたれ」「麺のかたさ」を自分好みに指定できるのだ。
そんな一蘭の魅力について外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「メニューは1種類ですが、カスタマイズのバリエーションが多いので、幅広い客層に愛されている印象です。唯一無二のカウンターと注文システムは、『一度は体験したい』と思わせるものであり、一見さんが多いのも特徴です。
また、独特なとんこつラーメンの味がクセになるということで、熱狂的なファンが多いといえます。チェーン店のラーメンとしては、決して安い方ではないのものの、その価格に見合うだけの魅力を持ったチェーン店だということでしょう」