定期預金に回すほどの余剰金はないし、こまめに銀行に行って少額ずつ預金するのも面倒だ──そんな人にピッタリの貯金法が今話題になっている。それが「おつりアプリ」だ。ファイナンシャルプランナーの関口博美さんが解説する。
「おつりアプリとは、買い物した際に出るおつりを、自動的に銀行口座に貯金できるアプリのことです。アプリをダウンロード後、カードや口座の情報を登録。該当するカードで買い物をすると、おつりに相当する端数が自動的に口座に入るシステムです」
100円、500円、1000円など金額をあらかじめ設定して、その金額と買い物で支払った金額の差額が貯金に回るという仕組みだ。
買い物をして帰宅後、おつりの小銭を2リットルサイズのペットボトルなどに入れて貯めておく、という人がいるが、そんなイメージだ。気合を入れて貯める、というよりは、買い物をした際に出た端数が自然にコツコツ貯まるので、ズボラなタイプでも確実に貯蓄額を増やすことができる。
「登録さえ済ませれば、あとは何もしなくてもお金が貯まっていく。お金を管理して貯金することが面倒だと感じる人でも、おつりならば物理的にも心理的にも楽に取り組めます。普段、貯金ができずに悩んでいるかたにこそ、おすすめです」(関口さん)
最近、加入者数を増やしているのが、『フィンビー』『しらたま』といったアプリ。そのほかに、おつりで貯まった額を自動的に投資に回す「マメタス」というアプリなども出てきている。