過去の値動きを見ると7月の日経平均株価は横ばいの傾向が強く、株主優待を実施する企業も少ない。投資家には退屈な1か月に感じるかもしれないが、実は少ない投資でお得な優待を実施する「プチプラ」優待が目立つのが特徴だ(以下、投資金額は7月上旬時点)。
ジュエリー製造販売のクロスフォー(7810)は、4500円相当の自社製品「ダンシングストーン」を贈る株主優待をこの夏からスタートさせる。これは同社が特許を持つ、まるで石が踊っているように揺れる宝石のセッティング技術を活用したジュエリーで、身につけているときに小刻みに揺れながら輝きを放つ。この優待は100株、わずか4万円台の投資金額で得られる。優待発表直前の株価が350円前後だったので、その水準までの「権利落ち」(権利獲得日に翌日に株価が大きく下落すること)はあるかもしれないが、あえてこの権利落ちを狙って長期保有する戦略もありそうだ。
ジュンク堂書店などを展開する丸善CHIホールディングス(3159)も、3万円台の投資金額で1000円分の商品券がもらえる。ハウスウエディングのブラス(2424)も、800円台の投資で1000円分のクオカードが贈られる。
これらの銘柄に比べると投資金額が少々高くはなるが、均一価格で人気の焼き鳥チェーンを運営する鳥貴族(3193)は、株価は最低単元が25万円前後と2017年春以来の安値圏に来ており、投資のハードルは下がってきた。そのほか、稲葉製作所(3421)は、図書カード銘柄として定番だ。
以下、7月に権利獲得できる優待の中から、注目銘柄のデータを紹介しよう。2018年7月の権利を得るには7月26日(水)までに株を購入しておこう。