6月24日にトルコ大統領選が投開票され、エルドアン大統領が再選。事前にはトルコリラ円相場の大きな混乱も予想されていたが、フタを開けてみれば、大きな混乱はなく無難に通過したという印象だ。とはいえ、ボラティリティの大きな通貨だけに、「どこが大底なのか」不安視しているFX(外国為替証拠金取引)トレーダーも少なくないだろう。今回は、FXのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、トルコリラ円相場について今後の見通しについて解説する。
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大統領選が終了し、スッキリ感が出たトルコリラ円相場ですが、今後トルコリラ円相場はどのように動くと考えられるでしょう? 今回は、私が考える見通しをお伝えさせてもらいます。
まず、相場において「9」という数字は大事な数字でトルコリラ円相場の月足チャートを見ると、1トルコリラ=32円台にあった時から数えて先月5月は9か月目にあたる月でした。
以前、別記事では5月が底になる可能性をお伝えしていましたが、引き続きトルコリラ円相場が5月につけた1トルコリラ=22.22円(くりっく365)の安値が大底になる可能性を考えています。
今後再び、1トルコリラ=22円の方向に下落しダブル底、トリプル底のような形になることも1つの可能性として考えられますが、1トルコリラ=20円の方向へさらに下落する展開は考えづらいと見ています。
「1トルコリラ=22円台で、買いの指値を入れているトレーダーが多くいる」という話も聞きますので、仮に22円台に下落すれば、指値の買い注文が大量に約定して相場を押し上げる可能性が考えられます。