猛暑が続く今年の夏、うなぎでも食べてスタミナをつけたいところだが、昨今の漁獲量減少に伴い、価格は高騰。そう簡単に食べられるものではなくなっている。
そんななか、大手定食チェーンの「大戸屋」と「やよい軒」では、それぞれ期間限定でうなぎのメニューを提供中。その価格や味は一体どんなものなのか、マネーポストの記者Aが実際に食べてみた。
大きめのうなぎで満足度も高い大戸屋
まずは、大戸屋の「大戸屋のうな重」。店舗・期間限定のメニューで、税込み2500円という価格。「ご飯少なめ」は、20円引きの2480円。「台湾で水質の良い地下水で育てられた、うなぎを使用しております」とのことだ。
実は今年1~3月も、大戸屋では期間限定でうな重が販売されたていたが、この時の価格は税込み1999円だった。
そんな大戸屋のうな重は、漬物とお吸い物とのセットで提供される。重箱いっぱいとまではいかないものの、重箱の8~9割を覆い隠すうなぎの蒲焼はなかなかの大きさ。実際に食べてみると、ふっくらして柔らかい食感は本格的だった。
しかしながら、2500円という価格は定食チェーンとしては高い印象だ。高級なうなぎ専門店でも同じくらいの価格帯のメニューが提供されているということを考えると、少々悩んでしまう価格設定だろう。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう話す。
「チェーン店の中でも大戸屋は価格設定も比較的高めなので、うな重2500円という強気な価格も可能となるのでしょう。たしかに、ほかのチェーン店ではまずありえない程の価格ですが、うなぎが申し訳なさそうにちょこんと載っているだけのうな重ではなく、ちゃんと食べごたえがあるメニューになっているので、試す価値はあると思います」