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若手芸人が参加する“おひねりライブ”、大儲けかノーギャラかの分かれ道

大儲けできるか、ノーギャラか?

 ライブの出演料はタダ、多くもらったとしても500円など、ギャラより交通費のほうがかかるケースもごく普通という若手芸人の世界。仕事であるはずのライブ出演で生活費が削られていくという厳しい業界だが、「ライブのシステムによっては1万円くらい稼げることもあります」と話すのは芸歴15年の女芸人・Uさん(30代)だ。

 Uさん曰く“稼げる”ライブは、舞台が終わった際に客から気持ちとしてチップをもらう「おひねりライブ」だという。

「開催場所は、公民館や飲食店、野外、劇場などさまざまです。主催者も、企画会社、芸人といろいろいますが、飲食店のオーナーが多いですね。飲食店は、入場料無料、別途ワンオーダー制にすることにより、店の売り上げにつながりますし、芸人が呼んだ新規の客も入ります。ギャラはお客様からおひねりをもらうので、店側は絶対損しないシステムです。

 芸人は、おひねりをもらえるだけでなく、オーナーが芸人に対して賄いを作ってくれることもあります。芸人が主催でしたら、入場料をおひねりにすることで笑いのハードルを下げて、新しいネタを試すことができるメリットがあります」(Uさん。以下「」同)

 でも、いくらおひねり制だからといって毎回稼げるとは限らないのでは……?

「優勝者がおひねりを全額もらえるライブなどは、運が悪いとノーギャラになってさらに悔しい思いをすることもありますね……。あとは、お客さんの入りが全く読めないこともあるので、客がゼロ、ギャラもゼロ、ネタもできないという最悪なパターンもあります」

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