昨今、巷では食品添加物の危険性が声高に叫ばれている。しかし実は、それよりも体に確実に害をおよぼす“栄養成分”があることをご存じだろうか。自分や家族の健康を守るため、私たちはどんな食品を選んだらいいのか。誤った情報に惑わされて、見るべき部分を間違えないよう、食品表示の正しい見方を紹介しよう。
表のキャッチコピーより裏の栄養成分表示に真実が
パッケージの表に「保存料無添加」「着色料保存料無添加」などと書かれた“無添加”商品の人気が高いが、購入には注意が必要だ。消費生活コンサルタント・森田満樹さんが語る。
「『保存料無添加』と謳っていても、裏を見ると保存料の代わりに日持ちがよくなる添加物『pH調整剤』などを使っているケースがよくあります。また、『着色料保存料無添加』とは、着色料と保存料だけ使われていないけれど、化学調味料はたっぷり使われていたりもします」(森田さん、「 」内以下同)
驚くべきことに、商品名で「ミネラル○○」などと書いてあっても、栄養成分表示を見るとミネラル成分がほとんど含まれていないことも。
「商品名やキャッチコピーには厳しい規制がないので、“強調表示”ができてしまうのです」
覚えておきたい“だまされワード”は以下の通り。
「うす塩味」は塩分が低いとは限らない
【うす塩味(塩分控えめ)】
「味」の表記には規定がないため、「うす塩味」でも塩分が高めの食品があったりと、適当なことがある。
【減塩】
食品100g当たりのナトリウム量が120ml(食塩相当量0.3g)以下であることが決められている。
【塩分25%オフ(カット)】
比較する同社製品より、100g(ml)当たりの塩分量が25%以下の商品。