ビットコインを筆頭とする仮想通貨。2017年には1年間で20倍以上の価値になったが、2018年に入ってからは一定の相場価格を維持している。その価格変動の大きさから、大きな利益を出した投資家がいる反面、手痛い損失を被った投資家も少なくないだろう。
ここでは実際に仮想通貨を売買したマネーとITの専門家に、そのリアル体験談を語ってもらった。マネーコンサルタントの頼藤太希さんが仮想通貨売買を始めたのは、2017年3月のことだという。
「ビットコインとイーサリアムを毎月1万円ずつ、Zaifのコイン積立で購入し、別の交換業者でリップルも毎月買っています。大企業も出資するような将来性のあるものを積立で買うと、リスクを抑えつつ夢も広がります。ただ価格変動が激しいので、投資額は総資産の10%以下にしています。無理は禁物ですね」(頼藤さん)
頼藤さんの言う通り、仮想通貨の価格変動は激しい。株式であれば急激な相場変動を防ぐために「ストップ高・ストップ安」などの仕組みがあるが、仮想通貨にはこうした制度がなく、変動幅も無制限だ。くわえて、株式や為替取引に比べて仮想通貨はまだ取引量が圧倒的に少ないこともあって、どうしても価格が一気に急騰したり急落したりするケースも少なくない。
ITジャーナリストの三上洋さんは急騰時に悔しい思いをしたという。
「『VALU(バリュー)』というWEBサービスに登録しました。これは、私の持ち株の上昇分がビットコインで支払われるもの。2017年5月に1BTC(当時約20万円)をゲット。これが1BTC約30万円に値上がりした時点で売ったんですが、その後200万円以上に急騰。相場予想の難しさを痛感しました!」(三上さん)
仮想通貨の値動きを予測するのは一筋縄ではいかないようだ。
※女性セブン2018年8月23・30日号