CDや本が売れなくなったといわれる昨今。その分、音楽ダウンロードやサブスクリプション型の音楽ストリーミングサービス、電子書籍などが成長しているわけだが、その一方でエンターテインメントにまったくお金を使わない生活を送っている人もいる。
30代前半の男性会社員Aさんは、ここ5~6年くらいCDを全く買っていないという。
「学生のころはMr.Childrenやスピッツが好きでCDもよく買っていました。ほかのアーティストも含めて、1年に10枚くらいは買っていたと思います。レンタルして、パソコンに取り込んで聴いたりもしていましたね。でも、いつからかだんだんCDを買わなくなって、今はまったく買いませんし、CDショップにも行きません」
そんなAさんは、音楽をまったく聴かなくなったのだろうか?
「聴かないことはないですよ。昔買ったCDはデータがパソコンに入っているので、それをたまに聴くことがあります。でも、楽曲をダウンロードすることもないし、定額制の聴き放題サービスも使っていません。ただ、YouTubeで音楽を聴くことは多いですね。デスクワークが多くて、イヤホンで音楽を聴きながら仕事をすることもよくあるんですが、そういうときに重宝しています」
今は、アーティストが公式にYouTubeで公開している楽曲も多い。
「次々に自動再生してくれるのは便利です。好みではない曲が流れればスキップすればいいだけだし、たまに知らない曲が流れて、何だこの曲?と興味を持つこともあります。でも、興味を持ったからといってCDを買うことはありません。そのアーティスト名で検索して、別の動画を探すくらいですね」