オービック（4684）：市場平均予想（単位：百万円）
企業概要
独立系システムインテグレータ。主力製品のOBIC7は、1997年のリリース以来、中堅・中小企業をメインに、250業種2万社以上の導入実績を誇り、16年連続でERP累計導入社数シェアNo.1を獲得している国内最大のERPです。
同社の特徴は、営業とSEが密接に連携する製販一体体制が生み出す「ワンストップ・ソリューションサービス」です。自社製品だけを自社で開発し、自社で販売し、自社で導入・運用、そして販売までも直販にこだわることで、不採算受注の減少を実現しているほか、外注費など中間コストを削減しています。
また自社提供におけるあらゆる過程において蓄積されるノウハウや顧客ニーズを開発にフィードバックすることで製品の高付加価値化を高め採算性の向上につなげています。
注目ポイント
こうして同社では営業利益率50％台を達成（19／3期1Q）するなど業界で突出した収益力を実現しています。
足元19／3期1Qは総じてポジティブな決算内容となり、25期連続営業増益達成がより濃厚となりました。
国内企業のIT投資需要が高まる中、主力の統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」の販売、クラウド関連売上の伸びが増収に寄与しており、利益面では社内の内部効率改善への取り組みが奏功し、営業利益率は50％を記録しています。19年3月期も国内企業の旺盛なIT投資需要を背景に業績拡大が続く見通しです。
安定した高い収益力と、それが生み出す強固な財務基盤、そして良好な事業環境を追い風とした業績成長期待が評価されます。中長期では株価は安定推移が期待できると思いますが、足元の株価はやや過熱感があり、購入を検討する場合は調整を待ちたいところです。
【PROFILE】戸松信博（とまつ・のぶひろ）：1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。
