今年は春から食品に嗜好品、公共料金まで幅広い分野で値上げが実施されてきたが、この秋も生活関連商品やサービスの値上げが続いている。パンやツナ缶などの食品から、たばこ、銀行手数料と、広い分野での値上げが家計に大きなダメージを与えることになりそうだ。
このように年末に向けてさまざまなものやサービスが値上がりをする中で、年明けの値上げが決まっているものがある。特に注目すべきは、一部地域(※)を除いて値上げが決定した地震保険だ。
【*北海道、青森、新潟、岐阜、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、愛媛では値下げ】
ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さんは、こうアドバイスする。
「今年は地震や豪雨による水害などの災害が多く、災害保険への加入を考える人が多いと思います。地震保険は単独では入れず、火災保険にプラスして加入するもの。現在の加入状況を調べ、地震保険のみ未加入の人は、既に入っている火災保険にプラスするのもいいでしょう。保険期間は最長5年。値上げ前に長期で加入しておくのも一案です」
家やマンションを買ったばかりで被災すれば、自宅を失った上に、住宅ローンは丸ごと残るといった最悪の事態に陥りかねない。被災後、ローンだけでも軽減できるよう備えとして地震保険を活用する手もあるだろう。
※女性セブン2018年10月25日号