10月上旬、NYダウの大幅下落を契機に世界同時株安が巻き起こり、日経225もこれまでの上昇基調から一転、大きな下落を見せる展開があった。しかし、そのまま下落を続けることなく、いったん反転を見せたことで、「逆張りでエントリーして利益を獲得したかった」と悔しがるトレーダーも少なくないようだ。実は日経225の「下げ止まり」を示すサインが事前に出ていたと指摘するのはカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんだ。池辺さんが、その反転を見極めるために意識していたポイントを4つ紹介する。
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10月上旬、日経225が大幅に下落する中、「20,000円割れもあり得るのではないか」と不安に思われていた方もいたかもしれません。
「18,000円まで下落する可能性がある」という旨の情報もメディアで流れていたようで、そういった情報を信じて22,000円台で売りを入れたトレーダーも少なくなかったようです。10月15日時点での日経先物のデータを見ると空売り比率が48%まで高まっており、そのことからも、売りを入れたトレーダーが多かったことが分かります。
しかし、実際には多くのトレーダーの思惑を裏切り、日経225(くりっく株・以下同様)の相場は15日に22,261円まで下落した後に反転しました。
「この反転を見極めることができれば……」と悔しい思いをされた方もいるかもしれませんが、実はその時、日経225の「下げ止まり」を示すサインが出ていましたので、本日はそちらを4つ紹介させてもらいます。
日経225の下げ止まりを示していた4つのサイン
まず1つ目。過去のデータを見ていると日経先物の空売り比率が40%超まで高まると日経225の下落が止まり反転する傾向が見られます。今回も日経先物の空売り比率が48%になっていましたので、下げ止まる可能性が考えられました。