米中間選挙も終え、いよいよ年末相場にさしかかろうとしている。そうした中で、2019年に向けての相場展開はどのように想定されるだろうか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、長期的な視点から日経平均株価の見通しについての自身の見解を解説する。
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今回は日経平均株価について長期的な見通しをお伝えします。
結論から申し上げると、2019年1月末、もしくは2月初旬までのスパンで見て上昇相場が続く可能性を私は考えています。まだしばらく大きな流れを見る限り、買いスタンスのままでよいのではないか、と考えています。
ただし上昇相場が続いたとしても「2月上旬くらいまでが良いところではないか」と想定しています。3月に入ると押し目になることもイメージしています。
なぜかというと、3月になると日経平均株価を構成するほとんどの企業が本決算月に入り、精算の月になるからです。
例えば生命保険会社などの大口は、本決算に合わせて、新規でポジションを持つのではなく、決算対策としてこれまで持っていたポジションを決済します。
3月には、大口が新規で大きなポジションを持ち相場を持ち上げる、といったことは基本的に見られません。
過去を振り返っても3月に日経平均株価が盛り上がって大きく上昇した、というケースはほとんどありませんし、3月の最高値がそのまま年間の最高値になった年もありません。ですから2019年3月も押し目となる可能性が考えられます。