ひと昔前まで、特定の大売り出しやバーゲンでしか、消費者である私たちはお得を享受できなかったが、今はスマホのアプリやSNS発行のクーポン等で、“毎日安く”を実現できる時代になっている。そこで、「ふっこう割」とクーポンを活用した旅の割引活用術を紹介しよう。
旅行ジャーナリストの橋賀秀紀さんによると、お得に旅するには、格安航空券やクーポンの利用、同じOTA(*注)からレンタカーや宿などの予約をすることがカギと言う。
【*OTA/インターネット上だけで取引を行うオンライン旅行会社でOnline Travel Agentの略】
「楽天トラベルのスーパーセールなどOTAのバーゲンをこまめにチェックし、例えば2万円のホテルが8000円引きやレンタカー1500円など、どこでも使えるクーポンを無料キープするのがおすすめ。登録IDでログインする必要がありますが、クーポン獲得に費用はかかりません。今のタイミングなら平成30年の自然災害で被害を受けた西日本と北海道の2エリアに国の予算で実施されている“ふっこう割”が注目です」(橋賀さん)
「北海道ふっこう割」は、北海道内に宿泊すると最大5割引(1泊につき最大2万円)、周遊型は最大7割引(1名につき最大3.5万円)になる。
「13府県ふっこう周遊割」は、対象の13府県(広島、岡山、鳥取、島根、山口、愛媛、高知、香川、徳島、岐阜、京都〈※京都市内以外〉、兵庫、福岡)内で2泊以上連泊すると、1人1泊あたり岡山・広島・愛媛は最大6000円、それ以外は最大4000円が補助される。
「西日本のふっこう割は旅行者による事後申請も初採用し、ほぼすべての宿で利用可能。神戸や京都市以外の京都、名古屋に近い岐阜なども含まれ、秋以降の観光に活用できそうです」(橋賀さん)