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「今のはランエンドヒット」…野球談義に入っていくため覚えておきたい表現【総合編】

ランエンドヒットの打球がアンツーカーで跳ねて…

ランエンドヒットの打球がアンツーカーで跳ねて…

 日本シリーズや日米野球が終わっても、ストーブリーグは真っ盛り。プロ野球から目が離せない状況は続いています。しかし野球は専門的な用語や言い回しが多く、職場などで会話の輪に入れなくて悩んでいる人もいるはず。そこで、「こいつ野球分かってるな」と思わせるための表現をいくつか紹介しましょう。投手編、打撃編に続いて最終回は、守備・走塁も含む「総合編」です。

【スミ1】
 これは素人でもすぐ使える表現で、1回の表か裏に1点だけ入り、そのまま1対0で試合が終わってしまうこと。スコアボードの隅っこに1つだけ「1」と入る様子から、このように呼ばれます。なお、同じ隅っこでも、9回の表か裏に1点だけ入った時には使いません。

例文:「せっかく岩貞が良いピッチングをしたのに、スミ1でやられたよ」

【643、463ほか】
 これはそれぞれ「ロクヨンサン」「ヨンロクサン」と読みます。野球ではポジションに数字が割り振られており(背番号とは別です)、投手が1、捕手が2、ファーストが3、セカンドが4、サードが5、ショートが6……という具合になっています。643とはショート→セカンド→ファーストの順にボールが回ってダブルプレーになること。463ならセカンド→ショート→ファーストです。

 このほか、543、363、163などさまざまなパターンがあり、投手がカバーに入っての361、内野手が前進して523など変則的なパターンも。初心者がぱっと言うのはなかなか難しいですが、ぜひダブルプレーの際には、数字を絶叫して下さい。

例文:「今のは注文通りの643だったね」

【アンツーカー】
 これはプレーの説明ではなく、グラウンドの一部分のこと。人工芝の球場では、ベースの周りや塁間が赤土になっており、その部分を「アンツーカー」(「アンツーカ」ともいう)と呼びます。これが問題になるのは、アンツーカーと人工芝の切れ目のところで打球がバウンドすると、バウンドが不規則に変化すること。また、稀にはランナーが足を引っ掛けてすっ転ぶこともあります。

例文:「打ち取った打球だったのに、アンツーカーでの切れ目で大きくバウンドしちゃったよ」

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