白物家電はもちろん、昨今はロボット掃除機などの時短家電、モノをインターネットに接続して操作するスマート家電など、家電市場には次々と新商品が登場している。
家電は、使う・使わないではなく、“あったら便利そう”とばかりに購入する人も多い。しかし、時間の経過とともに、自分にとっては案外不便か不要であることに気づき、いつのまにか使わなくなることも。特に一人暮らしの人にとっては、“あるある”かもしれない。
都内在住の30代男性会社員・Aさんはほとんどの場合、調理家電が不要になることが多かったという。その後悔を打ち明ける。
「毎年のように『今年こそ自炊をしよう』と心に決めて、調理家電を購入してしまうんです。去年はジューサーが無駄になりました。健康のことを考えて毎朝飲もうと思っていたんですが、そのためだけに早く起きるのは厳しく、1週間で挫折。だから、今年は自分だけで完結せず、家に友だちを呼んでワイワイしようと、本格的に肉料理がつくれるロティサリーグリルと低温調理器を購入。しかし、友だちが来ることがあっても、結局テイクアウトか出前をとることに……」
調理関連の家電について、後悔の声は多い。20代女性会社員・Bさんは、炊飯器と電気ケトルを挙げる。
「一人暮らしを始めるにあたり、炊飯器はマストアイテムだと思っていました。でも、実際はレンジで温めてすぐできあがる小分けのお米パックを購入することが多くなって、今はほこりをかぶっています。電気ケトルも、使う人はしょっちゅう使うのかもしれませんが、私はそれほど家で温かい飲み物やカップラーメンのようなものを食べないので、その都度小さなお鍋でお湯を沸かしています」