景気後退局面で、中央銀行が金利の引き下げや量的緩和などによって溢れさせた資金が株式市場に向かうことで株価が上昇する相場を「金融相場」という。そのため「不景気の株高」とも呼ばれる。
一方、景気対策が功を奏して、実際に景気回復の兆しが見えてくるようになると、低金利など金融政策的な要因よりも、企業業績の好転や拡大に伴って株価が上昇するようになり、そのような相場を「業績相場」という。
2008年のリーマン・ショック以降、日米欧をはじめ世界的な金融相場が続いてきたが、米国はいち早く量的緩和を終了し、利上げにも踏み切ったことから、いよいよ業績相場に移行すると見られている。