「フィンテック」(Fintech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた米国発の造語で、パソコンやスマートフォンを通じてインターネット上で決済や送金するモバイルバンキングや、ビットコインなどの仮想通貨などがこれに当たる。ITによって、これまで既存の金融機関が独占してきた金融サービスを大きく変える可能性があるとして注目を集めている。
先行する米国ではフィンテック関連企業への投資額が2014年に1兆円を超え、アップルやグーグルなども金融サービス分野に乗り出す姿勢を見せている。日本でも、2015年12月に金融審議会の作業部会がフィンテック関連企業に銀行が出資できるような規制緩和を求める報告書をまとめるなど、今後、関連ビジネスが加速する可能性が高まっている。