相場観を組み立てる上で、私はこんなことしています。
まずチャートを暇さえあれば見ています。 チャートと言っても手の混んだものではなく、ロウソク足と5、10、25、90、200の単純移動平均線を見ています。
もう30年もチャートを見ていますと、今目にしているチャートの先がどうなるか、ある程度想像がつきます。たとえばこれはダブルトップかトリプルトップを作りにきているなとか、トレンド相場からレンジ相場への転換点に来ているな、とか見えてきます。
つまり、出来るだけ多くのチャートパターンを見ることによって、パターンを頭に刷り込むということが大事だと思います。
あと四六時中、今の相場のテーマはなにか、次の相場のテーマはなにかを考えています。これは日頃の新聞やネットの記事で、特に繰り返し話題になっているものを追いかけるようにしています。特に気に留めるのは、その話題が資金の逃避を呼ぶものかどうかということです。
資金の逃避とは、いわゆるロスカットのようなものですから、短期間に大量の資金が一方向に動きますので、大相場になります。たとえば、リーマンショック後のドル/円、クロス円の暴落がこれにあたります。そして、気をつけているのは、英米勢の会計年度のスケジュールです。大きくは、年度始めの年末年始、6月末の中間決算、9月の下期スタート、12月の本決算です。
この年間スケジュールに基づいて、新規ポジションが出来たり、手仕舞ったりしていますので、今が年間のどの時点にいるかということを、考えています。
そして、最後に常に今のマーケットのポジションがロングかショートかを考えています。結局はマーケットポジションの偏りの逆にしか、相場は大きくは動きませんので、今のポジションがどうなっているかを探っています。ポジションを知るために、トレーディング・システムのディスプレーに表示される値動きに注意をしています。
シカゴIMMのポジションは参考にはなりますが、決してマーケット全体のポジションではありませんので、熟練度はいりますが、値動き分析が良いと考えています。
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