年初からボラティリティ(変動率)の高い相場展開が続いている日本株。中国景気の減速や原油安の影響で、日経平均株価も1月4日の初値1万8818円から、1月21日の1万6017円の安値まで下落。その後、日銀の金融政策決定会合で「マイナス金利」導入が発表されたこともあり、2月に入って1万8000円目前まで上昇している。
このように今年に入って乱高下を繰り返している日経平均に、ネット上では「日経ヘイキンズ」という呼称がつけられ、多くのトレーダーたちの間でその奮闘ぶりが話題となっている。これは、日経平均をひとつのプロ野球チームに見立てて、その値動きを見届けよう、という風潮だ。
最初にこの呼称が注目を集めたのは、日経平均が戦後初となる年初からの5営業日連続下落を記録した1月8日のこと。あるネットユーザーがTwitterで以下のようにつぶやいたことが、話題となった。
〈2002年 千葉ロッテマリーンズ 開幕11連敗 2016年 日経ヘイキンズ 開幕5連敗 まだまだ新記録には遠い(O_O)〉
このつぶやきが、投資まとめサイト「市況かぶ全力2階建」などでも紹介されたことで、瞬く間に「日経ヘイキンズ」という呼称が広まった。前日終値より上昇すれば「勝ち」、下落なら「負け」といった具合に、贔屓のプロ野球チームを応援するファンの気持ちで日経平均の推移をつぶやくネットユーザーが急増しているのだ。