リクイディティー(市場流動性、liquidity)は、マーケットでよく使われる言葉です。
マーケットで取引が多く厚みがある時は、「マーケットにリクイディティーがある」と言い、逆にマーケットが薄くて取引が少ないことを、「マーケットにリクイディティーがない」と言います。
つまり、簡単に取引ができるほど市場に流動性があるかどうかということで、ドル/円やEUR/USDなど主要通貨はリクイディティーがありますが、タイバーツとかメキシカンペソといったマイナーカレンシーはリクイディティーが低いと言えます。
マイナーカレンシーでも通常のマーケットであれば、取引もそこそこできますが、当局による取引規制やクーデタといった不測の事態が発生すると、リクイディティーは急低下し、これらマイナーカレンシーでポジションを持っていた場合、やめるにやめられなくなるリスクがあります。
これを流動性リスクと呼びます。
ただし主要通貨であっても、リーマンショックでの大暴落相場において、リクイディティーが急低下したように、主要通貨だからと油断することは禁物です。
また、リクイディティーに関連した言葉で、リクイディション(liquidation)という言葉があります。 一般には破産とか清算といった意味で使われますが、マーケットでは「ポジションを手仕舞う」という意味で使います。
これは利食いでも損切りでも、ともかくポジションを閉じる行為を示しています。 相場が全体的に手仕舞いで大きく動いた時は、「大きなリクイディションが出た」といった使い方をします。
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