峠に登りつめたら一服して、眼下に広がる景色を眺めてみると、広い範囲の地理関係がつかめてくるものです。 同じようなことが、相場でも言えます。
相場の方向性が分からなくなったり、全体像が見えなくなった時、「峠の一服」が大事です。 つまり長めのチャートをじっくりと見てみるということですが、「一服する」という意味は頭を整理してみるという意味が込められています。
そうしますと、日頃見ている短期のチャートでは見えなかったことが見えてきます。
長めのチャートは1時間足を基本にしている私にとって、8時間足であり、日足であり、週足であり、また月足ですが、基本としている足がもっと短ければ、1時間足ぐらいから長いものを順次見ていっても構わないと思います。
期間が長くなればなるほど、全容が明らかになることを実感すると思います。
ただし極端なことを言えば、月足を見て即デイトレはできませんが、相場の趨勢を知ることことで、基本、売り先行で攻める相場なのか、買い先行で攻める相場なのかが分かってくると思います。 たとえば、短期チャートでは上昇トレンドと見ていたのが、長期のチャートでは下落トレンドの中の戻しに過ぎないことなど、良くあることです。
それがわかることによって、目先まだ買いでも良いけれど、上げは長続きしない可能性が高く、ロングで攻めても利が乗れば、しっかり利食うことが重要だと認識することができるわけです。
要は立ち止まって、違う目線から相場を見てみることが、大切だということです。
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