2月は株主優待の権利月となる企業が意外に多く、翌月に控える最盛期に向けて優待投資家の意欲も盛り上がってくる季節だ。以下、2月に権利獲得できる優待の中から、30万円程度の資金で投資が可能な注目銘柄のデータを紹介しよう。(株価や投資額はいずれも2月上旬時点)。2019年2月の優待の権利を得るには、2月25日までに株を購入しておく必要がある。
家電量販店のビックカメラ(3048)は、自社店舗で使える買い物券の優待を実施している。12万円程度の投資で買い物券は2000円分。店頭には家電だけでなくキッチンやスマホ周りの小物、文具や各種消耗品など少額の日常品もたくさん売られており、家電を買う予定がなくてもかなり使える優待だ。傘下のコジマの店舗でも使えるほか、オンラインサイトの「ビックカメラ.com」でも利用できる。優待は年2回あり、長期保有で割引券が追加されるので、家族で保有するファンも多い定番の人気銘柄だ。
【ビックカメラ(3048)】自社店舗で使える商品券……100株以上500株未満:2000円分(8月は1000円) 500株以上1000株未満:3000円分(8月は2000円) 1000株以上1万株未満:5000円分 1万株以上:2万5000円分(長期保有特典あり、2月末、8月末、年2回)
外食なら、「しゃぶ菜」や「はーべすと」など多彩な飲食店ブランドを展開するクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)に注目したい。13万円弱の投資で、3000円の食事券が年2回贈られる。とにかく使える店舗数が多く、業態が幅広いので少額株主はもちろんだが、買い増して多額の優待を受け取るようになっても飽きずに楽しめるだろう。2018年に長期保有特典を新設し、200株以上を1年以上保有する株主には1500円分が追加されるようになったので、200株を狙ってもいいかもしれない。
利用するのが磯丸水産や鳥良などの居酒屋中心なら、傘下のSFPホールディングス(3198)の優待でも食事券を獲得できるが、グループ会社の店舗もカバーしている親会社のほうが使える店が幅広く長期保有特典もあるので、その点のメリットは大きいだろう。
【クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)】自社店舗で使える食事券……100株以上500株未満:3000円分 500株以上1500株未満:6000円分 1500株以上4500株未満:1万5000円分 4500株以上:3万円分(長期保有特典あり、2月末、8月末、年2回)