冷たいアイスは夏の代名詞という認識はもはや昔。昨今、冬でもアイスは飛ぶように売れ、“冬アイス”は一大ブームになっている。年間1000種類以上のアイスを食べるアイス評論家のアイスマン福留さんが歴史をひもとく。
「冬アイスというワードは2~3年前から浸透し始め、ここ数年大きな盛り上がりを見せています。もともと冬アイスは、レディーボーデンがクリスマスケーキ代わりの贅沢なデザートとして売り出したことに始まります。その後、雪見だいふくが“こたつで雪を見ながら食べるアイス”というイメージを生み出し、ハーゲンダッツが子供のおやつから大人のご褒美へと昇格させて、“大人のための冬アイス”が定着しました」
体を冷やすかき氷やシャーベットが人気の夏アイスに比べ、冬アイスは“スイーツ寄り”だという。
「夏だと溶けやすい乳脂肪分高めのミルクやチョコレート、ラムレーズンなど濃厚な味わいのものが多く、ティラミスやシュークリームなど他のスイーツと融合しているのも特徴です。ここ数年は、ほうじ茶味やガトーショコラが人気です」(アイスマン福留さん)
価格がちょっとお高めなのも冬アイスの特徴。値段も味もリッチな大人のための注目冬アイスを5品ご紹介しよう。
焦がしミルクとクッキーのハーモニーがたまらない『ガーナチョコ&クッキーサンドローストミルク』(140円/ロッテ)。アイスを包むローストミルクチョコの濃厚な味と、クッキーのサクサク食感が相性◎。