「医療保険は年を取ってからだと入りにくくなり、保険料も高くなります。家族のためにも、入るなら若いうちからですよ」──保険のセールスマンからそんな営業を受けた人は多いはず。都内在住の主婦・萩野さん(仮名・46才)は、30代前半で契約した。
「健康診断はいつもA判定で、夫婦ともに健康には自信がありましたが、子供が生まれたこともあって、夫が35才の時、生涯保障される終身の医療保険に夫婦で加入しました。同時に、夫ががんになった時にも備えて、がんと初めて診断されたら『診断給付金』が100万円出るという、当時一番人気のがん保険にも入りました。夫は両親ともにがんを患った“がん家系”なので心配だったんです。
払い続けて15年。毎月の保険料は夫婦2人で1.5万円と家計には大きな負担ですし、まだ給付金を受け取るような病気はしていませんが、やめるきっかけもないんです」
医療保険とは、病気やけがによる入院や手術時に給付金(保険金)を受け取れるもの。がん保険は、がんと診断されたり、がんで入院した際、給付金を受け取れる。