今年のバレンタインデーも無事に(?)終わったが、例年通り“手作りチョコ”にまつわる議論は健在だった。手作りというと「すごいね!」などと礼賛されがちな一方で、実のところ “手作りをもらうのは苦手”という声は少なくない。
「バレンタインで言えば、もらえるだけでありがたいんですが、手作りには恐怖を感じる。何が入っているかわからないっていうのもあるけど、なんかこう“圧力”がある」
そう語るのは、塩顔でイマドキのイケメンを思わせる30代の会社員男性・Aさんだ。手作りチョコには衛生面の不安もあるが、「どうせ市販品を溶かしただけなのに大げさ」と捉えており、「私はこんなに頑張ったんだから認めてよ!」という意図があるのではないかと勘ぐってしまうという。そして、この“手作り問題”はバレンタインだけに留まらない。
「職場に料理が趣味という女性がいるのですが、よく『作りすぎちゃったから』という建前でクッキーやパウンドケーキ、ときにはパンやおいなりさん、お惣菜も配っています。ありがたいのですが、正直いうと微妙です。家族ならまだしも、他人が素手で握ったおいなりさんはちょっと気持ち悪いというか……。彼女のSNSを見ると、お菓子や料理の写真がたくさんアップされていて、『頑張った』『本気出した』などのコメントが。褒めてほしいんでしょうか」(Aさん)
30代の会社員女性・Bさんも、Aさんと同じように、他人の手作り菓子は好きになれないという。
「完全に私に向けたものならいいんですけど、お菓子作りがストレス発散だという人がいて、それで作ったお菓子を職場に持ってくる。食べて欲しいという思いならともかく、ストレス発散で作ったお菓子を食べさせられるって、なんなんでしょうか……。感想を言わないといけないのも、また億劫です」