人気アーティストのコンサートチケットといえば、7000~1万円が相場だろう。この価格で、2~3時間程度のライブパフォーマンスを行うのが一般的だ。一方で、ディナーショーとなると、その料金は料理の代金やサービス料込みで3万~4万円はする。しかも、ショーの時間は1時間半~2時間程度で、通常のコンサートよりは短いケースが一般的。たとえ食事がついていたとしても、ファンにとって物足りなさはないのだろうか。エンタメ業界に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏はこう話す。
「たしかにディナーショーの料金は高額だといえるでしょう。しかし、通常のコンサートとはまったく異なる魅力があるのも事実で、一度ディナーショーを体験するとその虜になってしまうという話もよく聞きます。そういう意味では、数万円の料金も決して高くはないのです」
ディナーショーにはいったい、どんな魅力があるのだろうか?
指原莉乃のディナーショーは昼夜2回公演が満席
昨年11月20日、HKT48の指原莉乃が東京品川のグランドプリンスホテル新高輪・飛天の間でAKB48グループの現役メンバーとしては初となるディナーショーを開催した。食事タイムでは指原本人が考案したフルコースの料理が提供され、ショータイムにはAKB48グループ以外の楽曲を17曲披露するなど、通常のコンサートとは全く異なる内容だった。気になるその料金は1人3万4500円。
「高めの価格設定が話題にもなりましたが、昼夜2回公演でいずれも1回あたり800人の集客で、見事に満席。普段とは違う指原さんのパフォーマンスが楽しめたということでとても好評でした。ちなみに3万4500円という料金はディナーショーとしては平均的なものだと思います」(大塚氏)