中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

私が賃貸にこだわる理由 絶対に受け入れられない持ち家のリスク

賃貸暮らしにこだわり続ける人の考え方とは?(イメージ)

 昨今ネットで「実家の部屋に住み続けるおじさん」を意味する「子供部屋おじさん」が話題になり始めている。そんな中、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)では、「実家で貯金2000万円と賃貸で貯金ゼロどっちがいい?」論争に移り、さらには「賃貸vs持ち家」論争にも発展している。「一生家を買う気がない」と述べるネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、自身の考える賃貸のメリットと持ち家のデメリットについて述べる。

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 人生で最大のリスクは「クソ野郎」と身近になることです。それこそ、借金癖のある家族や一族がいたら、本当に大迷惑ですし、大切に育てた我が子が犯罪者になってしまったら一家離散の危機です。

 しかし、家族や親戚についてはある程度の説得や教育により、最悪の事態を回避することはできます。一方、もはやお手上げ状態になるのが「隣人」です。庭で仲間とバーベキューをワイワイやっていたら「うるせぇ!」「くせぇんだよ!」とばかりに隣の家に住む男がやってきて、刺殺された、みたいな事件もありました。あとは、「現代の八つ墓村」とも呼ばれる、2013年、山口県周南市金峰の集落で発生した5人殺害事件は、犯人を除き14人の住民しかいない地域で発生しましたが、逮捕された男はその地域で孤立していたといわれています。

 マイホームについては、私の親世代(70代)からすれば、「一人前の象徴」として扱われていたところがあります。だからこそ30代で家を買うという行為に高いステータス性があり、私の親も「土地狂想曲」が発生するバブル期から数年前の1984年、38歳の時に家を買っています。

 今では家の評価額も下がりましたが、ローンは完済したようなのでとりあえず老親は住む場所には困らないでしょう。そして現在45歳の自分は38歳の時の父が下した決断をすることなく、7年以上が経過しました。そして、家は買わないでしょう。

 何しろ、フリーランスで暮らしている身からすれば、ローンで生活が縛られるのがイヤなのです。現在は賃貸暮らしをしていますが、所得が減ったらもっと安い賃貸に移ればいいと考えています。もしローンを組んで家を買ったら、今より所得が減った場合、分不相応な出費を毎月強いられることになります。

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