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【最新金融用語解説】人工知能(AI):投資テーマとして脚光

人工知能(AI)で近未来はどう変わる?

人工知能(AI)で近未来はどう変わる?

株式投資の際、銘柄を絞り込む方法のひとつに「テーマ株投資」というものがある。特定のテーマに合致する銘柄や、国の政策で恩恵を受ける企業を選ぶのは、今も昔も広く行なわれるオーソドックスな投資法だ。

投資テーマは数多くあるが、今後有望視される投資テーマのひとつに「人工知能(Artificial Intelligence)」がある。人間の知的な活動をコンピューターに肩代わりさせる技術で、略してAIとも呼ばれる。従来から研究が進められていた大量かつ複雑なデータ収集や処理、分析に加え、これまでは人間にしかできなかった学習や判断までが可能になったことからその可能性は飛躍的に広がった。そう遠くない将来には、人間の仕事の多くが人工知能に取って代わられる日が来るともいわれる。

同様に注目を集める投資テーマに自動運転があるが、この技術にも人工知能は不可欠だ。すでにアメリカの運輸省は、グーグル社が開発している自動運転車に対し、人工知能を法律上の運転手とみなす見解を示している。

2016年1月には、グーグルの関連企業が開発した人工知能が、将棋やチェスよりも難しいとされる囲碁のプロ棋士に初勝利したことが話題となった。

国内の企業でも、人工知能を使ったサービスや製品の研究開発が盛んに行なわれている。静岡銀行は人工知能が個人の顧客の取引履歴や年齢、家族構成を分析して、融資可能見込み額を計算する技術を顧客開拓に活用している。また、ヤフーと東京大学はスマートフォンの歩数計機能から収集した歩行パターン情報から、組織内の人間関係を解析し、推定する人工知能ソフトを開発。組織運営の効率化に活用するとしている。

株式市場でも、人工知能の技術を持つ企業や人工知能を活用した製品やサービスを提供する企業などが、関連銘柄として物色の対象となっている。

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