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急増するシニア再婚、若い頃とは異なる「3つの壁」とは

シニア婚の最大の障壁は「子供の反対」(イラスト:たばやん)

シニア婚の最大の障壁は「子供の反対」(イラスト:たばやん)

 仕事、育児、介護、そして不幸な結婚から解放されたシニア世代の多くが、今再び、婚活を始めている。結婚相談所『ブライダルゼルム』のアドバイザー立花えりこさんによると、ここ十数年で出会いを求めるシニアが増えていると言う。

「以前は月1回だったシニア向け婚活パーティーも、今では週3回に」(立花さん)

 厚生労働省の人口動態統計では2000年頃から50才以上の男女の結婚が増え、2012年には、年間約4万組のシニアが婚姻届を提出している。なぜこれほど増えたのだろうか。結婚情報センターNOZZEの藤平潤さんが語る。

「高齢独身女性の貧困や、高齢独身男性の孤独死はかねてから問題となっており、それらを解決するために再婚を考える人もいました。しかし、東日本大震災以降、好きな人と穏やかな老後を過ごしたいと、癒しを求めるシニアが増えたんです」

 学歴や収入などの条件ではなく、本当に気の合う人と、ただ一緒にいたいのだ。そして、シニア再婚を成功させる男女には、ある共通点がある。

「男女ともに仕事があり、女性でも経済的に困っている人は少ないですね。とはいえ、男性に持ち家があると成婚率は上がります」(立花さん)

 ただし、条件が合っても子供の反対にはかなわない。

「シニア婚最大の壁は、子供の反対です。財産も絡んできますので、結婚相談所を訪れるかたの約半数はお子さんに内緒で活動されています」(藤平さん)

 若い頃とは違う結婚の目的と障害。以下は、そのリアルケースからシニア婚を阻む3つの壁について解説しよう。

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