「平成」が終わり、新元号「令和」の始まりと、前代未聞の10連休、かつて誰も経験したことのない歴史的瞬間が起こる。しかし、祝賀ムードに浮かれてばかりもいられない。改元によるシステム障害も懸念されており、データのバックアップなど準備しておくべきこともある。
1999年から2000年になる時、IT業界では大規模システム障害を危惧する「2000年問題」が騒ぎになった。「今回の改元は2000年問題よりも危険」とITジャーナリストの三上洋さんは語る。
「WindowsやiPhone、Androidなどは、日本で生まれた商品ではない。そこに、日本独自の元号というシステムを追加で入れている状態なので、改元によってバグが生じる可能性は、充分考えられます」(三上さん)
念のため、改元前にパソコンやスマホなどのデータのバックアップは取っておく方がいい。さらにはこんなシステム障害の可能性も。
「各社慎重に準備を進めていますが、ATMや病院の電子カルテのシステムエラーが起こらないとは言い切れない。お金を下ろすのも、病院の受診も、できれば平成のうちに済ませておきたい」(三上さん)
何も起こらなければ、それでよし。それでも、何かあった時のための備えはしっかりとしておくようにしたい。
※女性セブン2019年4月18日号