長生きできることは、幸せなことだ。しかし、リタイア後に「お金が底をつく」と、待っているのは厳しく辛い生活である。そんな未来を防ぐために、自分の「資産寿命」をチェックして、年代別に対策を講じるようにしたい。
たとえば持ち家の人なら、家計を圧迫する住宅ローンの見直しをすれば、支出を大きく削減できる。特に長期間見直しをしていないならチャンスだ。
近年、低金利で身の丈に合わない物件を購入した人たちが、金利の上昇によってローンを返済できなくなるケースが多発している。くわえて働き方改革による罪業規制で、収入が大幅に減るケースも少なくない。そのようにローン難民が急増していることを踏まえると、30代は共働きでも、夫の給料だけで払える返済計画を立てるべきだろう。
住宅ローンを組む際、「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶかで悩む人は多い。近年は低金利が続いているだけに、そのメリットを享受したくなる。ファイナンシャルプランナーの日野秀規さんが話す。
「変動金利はおすすめしません。なぜなら、この低金利で、固定金利もかなり低くなっており、変動金利がひとたび変われば、10年固定金利や全期間固定金利と変わらない水準になるばかりか、上回ることもあるからです」