とんかつといえば専門店で食べるものと思っている人も多いかもしれないが、ファミリーレストランでも定番メニューとして提供されている。そこで、グランドメニューに「とんかつ」もしくは「ひれかつ」がラインナップされている、ガスト、ジョナサン、デニーズのとんかつ(ひれかつ)メニューを実食比較してみた。
ガストの『ひれかつ』は“ファミレスらしい”
ガストで販売されている『やわらかひれかつ』は、単品で699円(税抜、以下同)。ご飯・味噌汁・小鉢・漬物の『Cセット』が349円なので、和風定食の形にすると合計で1048円となる。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう説明する。
「ファミレスでは、和食メニューについては定食形式を基本としているケースが多いのですが、ガストの場合は単品が基本で、セットメニューはお好みのものを選べるというのが特徴です。和食セットの『Cセット』は349円ですが、『ライス』単品は179円、『味噌汁』単品は159円、ライスと日替わりスープの『Aセット』なら279円といった形で、それぞれ好きなものだけを選ぶことで、価格を抑えることは可能です。
ただ『ライス』と『味噌汁』をそれぞれ単品で頼むと合計で338円で、ご飯・味噌汁・小鉢・漬物の『Cセット』が349円だということを考えると、『Cセット』の方がお得だと思います」
ガストの『やわらかひれかつ』は、脂身がほとんどない一口サイズのひれかつが3枚にドレッシングが予めかかっているキャベツの千切りが添えられている。
「ガストのひれかつはとても柔らかくて、ソースも甘め。子供にも好まれるような味となっています。本格的なとんかつというイメージとは異なるかもしれませんが、まさにファミレスらしいとんかつだと思います」(小浦氏)