いよいよ開催まで1年を切った東京オリンピック。五輪開催期間中は国内外から多くの観光客が東京に押し寄せ、約1万4000室のホテル不足が見込まれているとも言われている。そもそも、インバウンド需要の増加で、すでに主要都市のホテルの宿泊費は高騰傾向にあり、週末や連休中ともなると、ビジネスホテルでも1万円を超えることも珍しくない。
そういった状況の中、ホテル不足を解消する存在として注目されているのが、カプセルホテルだ。中でも一流ホテル顔負けのサービスを提供する新型カプセルホテルが人気となっている。
これまでのカプセルホテルは低価格で利用できるものの、設備があまりよくないことや、女性が泊まるには危ない……といったイメージも強かった。しかし、最近では女性専用フロアにくわえ、宿泊客が無料で利用できるスパやカフェを設けるなど、女性のユーザーを意識したカプセルホテルも増加中だ。
新型カプセルホテルを愛用する都内の出版社に勤務する30代女性Oさんは、その魅力をこう語る。
「初めてカプセルホテルを利用したのは、大阪に遊びに行ったとき。たまたま人気アーティストが大阪でコンサートを開催していて、多くのファンが遠征していたようで、1万円以下で泊まれる安いビジネスホテルがとれなかったんです。
仕方なくカプセルホテルの『ファーストキャビン御堂筋難波』に泊まったところ、大浴場だけでなくサウナもあるし、アメニティはもちろん、ヘアアイロンなんかも用意されていて、サービスの良さに衝撃を受けました。それで気になっていろいろ調べてみたら、女性でも安心して泊まれるところも増えていると知り、そこからすっかりカプセルホテルの虜です」