“Buy on Dips”(バイ オン ディップス:下げたところを買って)、“Sell on Rallies”(セル オン ラリーズ:上げたところを売る)。
特にレンジ相場の時のトレーディングスタイルです。つまり逆張りです。
もちろん「先に戻りを売って」、それから「押し目を買い戻す」のでも問題ありませんが、レンジ相場の中でも上げにバイアスが掛かっている時は、押し目買い先行、下げにバイアスが掛かっていれば、戻り売り先行が良いと思います。
トレンド相場でも相場のアヤを狙って瞬間芸的にやることもありますが、トレンド相場は基本、順張りが良いと個人的には思います。
レンジ相場でこれを逆にやってしまうと、悲惨な目に会います。高値で買って、安値で売る。これを思いっきりレンジ幅の中で、3往復もすると、物も言えなくなるほどの痛手を被ります。
私は邦銀にいた頃、その前の上半期にトレンド相場で結構儲けて、今思えば“おごり”があったのだと思いますが、下半期に入ってマーケットは既にレンジ相場に変わっていたのに、トレンド相場のままのスタイルでやっていたら、始めの1か月間で、たった3円のドル/円のレンジ相場で、ど底を売り、すっ高値の買いを、3往復やったら、物も言えないぐらいやられたことがあります。
残り下期5か月間、中でも最後の2か月間のトレンド相場に乗れて、どうにか取り戻し、プラスに出来たのはまさにラッキーの何者でもなかったと思っています。こうした苦いディーリングを身をもって経験していますから、トレンド相場とレンジ相場にどう対処すべきかを、できるだけお伝えできればと思っています。
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