投資情報会社・フィスコが、株式市場の12月9日~12月13日の動きを振り返りつつ、12月16日~12月20日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は上昇して1年2カ月ぶりとなる24000円台を回復、週間では3週連続高となった。
米11月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大きく上回り、6日のNYダウが337.27ドル高となった流れを引き継いで、週初9日の日経平均は3日続伸で始まった。ただ、10日にFOMC(連邦公開市場委員会)、15日に米国の対中制裁関税第4弾発動の期限を控えて、上値追いは敬遠されて寄り付きがこの日の高値だった。個別では家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の中国での発売を10日に控えた任天堂<7974>が売買代金トップで3%近い上昇が注目された。
10日の日経平均は4日ぶりに反落した。9日のNYダウが4日ぶりに下げたことを受けて、模様眺めムードが先行した。後場の日経平均の値動きは45円弱の値幅にとどまり、こう着感が強い展開となった。物色面では、全固体電池の開発を発表した太陽誘電<6976>の上昇が話題となった。
11日の日経平均も小幅の続落となった。10日のNYダウが小幅に続落したことを受けて、東京市場でも積極的な買いが手控えられた。
注目された11日のFOMCでは、大方の予想通り政策金利が据え置かれるなか、経済活動の緩やかな拡大を理由に2020年中の政策金利据え置きを示唆したことから先行き不透明感が払拭され、発表後にNYダウは上昇し3日ぶりに反発した。この流れを好感して12日の日経平均も3日ぶりに上昇に転じた。為替相場が一時円高方向に振れ、マイナスに転じる場面もあったが、押し目買いの動きもみられて日経平均は持ち直す展開となった。ただ、TOPIXは3日続落、マザーズ指数は続落、ジャスダック平均は15日ぶりに反落した。